日本において金網がいつ頃から造られたかは実際には不明であるが、金網が使用されて残存
しているものとしては、大坂夏の陣の頃、1615年(元和元年)に建てられた大阪府羽曳野市
にある吉村邸(重要文化財)の納屋の窓に銅製の亀甲金網が使われ、これが最も古いのではな
いかとされています。(参考文献:線材製品協会『線材製品読本』)
その他、日本の美術工芸史上、天下太平が浸透した江戸期に本来の機能性から飛躍した武士
の甲冑に亀甲金網が見られたりと、約300年前位より金網の存在が確認できます。
当時としては銅(金、銀も含め)を中心とした柔らかい金属を槌などで叩きのばして線をつくり、手製で編んでいたようです。